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イナビルの成分と効果、副作用

2020年01月24日

イナビルの有効成分はラニナミビルオクタン酸エステルという物質です。
これは粉末になっており、その粉を吸入することで効果が発揮されます。
イナビルの有効成分ラニナミビルオクタン酸エステルはノイラミニダーゼインヒビターという種類の物質です。

ウイルスの表面にはノイラミニダーゼという酵素が存在します。
ウイルスは体内に侵入後、その人の細胞の中に侵入します。
その中で遺伝子を複製して、増殖した後に細胞から出てきて新たな細胞へと移っていきます。
細胞を抜け出す際にこのノイラミニダーゼが必要となります。

ラニナミビルオクタン酸エステルはノイラミニダーゼの働きを阻害することでウイルスが人の細胞から脱出できなくなります。
これによって次の細胞でウイルスが増殖することができなくなってしまうのです。
これによって抗ウイルス効果を発揮し、病気が治癒に向かっていくのです。

イナビルの副作用についてですが、イナビルとの因果関係が明らかにはなっていないものの、イナビルを使用した後に異常行動を起こす方がいらっしゃいます。
異常行動の代表例は高所からの飛び降りです。
寝ていた後に起きたタイミングでこの異常行動が起こることが多いです。
このためイナビルを使用時にはなるべく窓から遠ざけて寝させるようにしましょう。

また、発熱している時に起こる確率が高くなるので、イナビルを使用後、発熱している間は周りの家族がなるべく目を離さないようにしましょう。
イナビルは粉末なので喘息の方が吸入するとこれが刺激となって喘息発作を誘発してしまうことがあります。
もし喘息の方がイナビルを使用する場合にはなるべく喉を潤わせてから使用し、いざ副作用で喘息発作が起こった時にもすぐに対応できるように気管支拡張剤などの準備をしておくようにしましょう。
イナビル以外の同じ効き方をするもので内服タイプのものもあるので、喘息の方はそれについて相談してみてもいいかもしれません。

イナビルは一回で完治できるって本当?

イナビルは一回に4度(10歳未満は2度)吸入してしまうだけで使用が終了します。
これはイナビルの有効成分であるラニナミビルオクタン酸エステルが体内に残りやすい性質を持っており、一回の使用で5日効果が持続するためです。
これによって患者さんの負担は軽減され、また使い忘れもなくなるので効果が現れやすくなります。
また、使い忘れが無くなり効果が十分出ることで耐性ウイルスの出現を抑制することもできます。

しかし、一回の使用で完治できるというのは本当なのでしょうか。
これはその人の病気の経過にもよります。
例えば体調変化が起こってから2日以内にイナビルを使用した場合には効果が現れやすく完治することが多いです。

しかし、体調変化が起こってから2日以上経過してからイナビルを使用してもイナビルが効かないことが多いです。
これは体調変化が起こってから2日以上経過したタイミングではウイルスの増殖はほぼピークを迎えているため、ウイルスの増殖を抑えるイナビルでは効かないのです。
よって、イナビルは一回で完治できるというのは本当の話ではないのです。
ただ、体調変化が起こってから2日以内にイナビルを使用した場合には一回で完治できることが多いです。

体調変化が起こった場合には早めに医師の診察、処置を受けるようにしましょう。
しかし、あまりにも早い段階で病院にいった場合にはウイルス感染の診断のための検査で陽性が出ず、後日また受診するように指示があることがあります。
体調変化が起こってから半日以上経過すれば検査で陽性が出ることが多いです。
なかなか受診するタイミングが難しいですが、体調変化が起こってから半日後を目安に病院を受診するようにしましょう。

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