• ホーム
  • インフルエンザの症状である発熱

インフルエンザの症状である発熱

2019年06月30日
鼻をかんでいる男性

毎年冬になると大流行するインフルエンザ、一度はかかったことがあるという人も多いでしょう。
中には寝込んでしまうほど高い熱が出てしまうこともあり、食欲がなくなり、とてもひどい症状に悩まされる人も少なくありません。
家族の中で誰かひとりでも感染すると、あっという間に家族全員がインフルエンザにやられてしまうこともあり、特に受験生のいる家庭では、本人も周りの家族も冷や冷やしながら毎日を過ごしているという話もよく聞かれます。

しかしインフルエンザという名前は知っていても、中身を良く知らないという人は多いのではないでしょうか。
ひどい風邪と間違えている人も少なくなく、そのために症状を悪化させてしまうこともあるのです。
インフルエンザは風邪ではなく、その初期症状も似ている点もあれば、異なる点もあるということは知っておいた方がいいのです。

熱が出ないインフルエンザもある

インフルエンザというと、急激に熱が上がるというイメージを持っている人も少なくないでしょう。
本格的な冬が来る12月から1月にかけて猛威を振るい、熱が急に38度や39度に上がったときは、誰でもインフルエンザを疑うでしょう。
しかし実は高熱が出ないインフルエンザもあるのです。

統計を見てみると、成人の20%、高齢者においては50%の人が38度以上の高熱が出ないとされているのです。
熱がないから大丈夫と、少し体調が悪くても仕事に出かけたり、買い物に出かけたりすることで、人と接触し更なる感染を生み出すこともあるのです。
特にインフルエンザワクチンを受けている人は、体の中に抗体が出来ており、インフルエンザに感染しても重症化しにくく気づかない場合も良くあります。
ある意味、ワクチンを打っているからのメリットではあるのですが、ワクチン接種を受けていてもインフルエンザに感染する可能性はあるので、感染を広げないためにも注意が必要です。

また、インフルエンザだと気づかず、市販の解熱剤などを服用してしまうと、一時的に発熱や倦怠感などの症状が治まる場合もあります。
この場合も、軽い風邪だと判断して外出してしまうことが多くなり、感染が広がる要因となります。
インフルエンザの種類によっても、熱の症状に違いがあります。
インフルエンザの代表格であるA形とB型ですが、A型は高熱が出やすいのが特徴ですが、B型はあまり熱が上がらない人も多いのです。

インフルエンザの一番の症状と言われる発熱ですが、熱が出るのはウイルスに感染したからではありません。
一般的なウイルスは熱を嫌うという特性があります。
人間の身体は本能でそのことを知っているために、ウイルスが体の中に入ってきた場合、熱を出してウイルスと戦おうとするのです。
つまり発熱は、ウイルスと戦うための大切な初期症状なのです。

ところが、高齢者などは加齢と共に身体機能が下がってきます。
そのために、もともとの発熱する力が衰えている場合もあります。
そういった場合、ウイルスが体の中に入ってきても、熱が出にくくなってしまうのです。

高熱が出ないリスクとは

ではインフルエンザに罹った場合、高熱が出ないことのリスクはあるのでしょうか。
最も大きなリスクは、単なる風邪と勘違いしてしまうことです。
ただの風邪だと思い込んでしまうと、だんだん症状が重症化したり、なかなか良くならず治るまでに時間がかかってしまうことも多くなります。

高熱が出ない場合のリスクは、自分だけではありません。
軽い風邪であると自己判断した場合、ほとんどの人が会社に行ったり学校に行ったりすることでしょう。
しかしインフルエンザの感染力はとても高く、少し咳をすれば周りにウイルスが飛び散り、ウイルスが付着した手でドアノブや手すりに触っても、別の人に移す可能性があります。

通勤通学に、電車などの公共交通機関を利用している人は、特に感染を広げやすいとも言えます。
また、インフルエンザウイルスを持っている人と一緒の教室や職場では、その空間にいる人みんなが感染の可能性が出てしまいます。

インフルエンザはただの風邪とは違います。
進行すると、インフルエンザ脳症といった深刻な症状を引き起こすことも多く、最悪の場合死に至ることもあります。
人混みを避け、なるべく不用意な外出をしないようにしていても、ウイルスを完全に防ぐことは出来ません。
どこからか自分が感染してしまうように、自分も知らないうちに多くの人に感染させてしまっている可能性もあるのです。

ですから、本格的な冬が到来したら、ちょっと具合が悪そうだと自分で感じたのであれば、熱が出た出ないは関係なく、早めに病院を受診するようにしましょう。
早めの受診は、一番のインフルエンザエチケットでもあるのです。
大切な家族を守るだけでなく、大流行を防ぐ秘訣でもあるのです。

関連記事
アモキシシリンもインフルエンザ菌に効く

インフルエンザや細菌などに有効な成分が含まれているといわれている「アモキシシリン」について解説するにはまず細菌とウイルスの違いについて理解しておかなければいけません。まずウイルスというのは、その構成上、細胞というものがありません。ですので、ウイルスはほかの細胞をもっている生物などに寄生していないと生

2020年07月22日
インフルエンザが冬に流行する理由とは

冬の季節になると流行り出すのがインフルエンザです。まるで春の桜前線が南から徐々に北に上がってくるように、インフォームドの流行も南から徐々に北へと移り、ニュースを賑わせます。しかし、どうして冬になるとインフルエンザは流行り出すのでしょうか。インフルエンザ菌(正確にはウイルス)は1種類だけではなく複数存

2020年06月03日
シンメトレルの成分と効果、副作用

シンメトレルはアマンタジン塩酸塩を主成分とし、主にドーパミンやセロトニンなどの脳内神経伝達物質に働きかけます。この成分は、例えば脳梗塞の治療後に見られる意欲低下などの後遺症を改善します。また神経伝達物質のドーパミンは、神経間の伝達を強化するため、シンメトレルはパーキンソン症候群の改善に効果を現します

2020年04月15日
ラピアクタの成分と効果、副作用

ラピアクタは抗ウイルス薬のひとつで、ウイルスの増殖を阻止する効果があります。抗ウイルス薬の中で唯一静脈への点滴によって投与するタイプのお薬で、日本では医療機関で入院患者に対して使用されます。15~30分かけて点滴静注で投与します。大抵の場合、1度の点滴だけで済みます。ラピアクタは即効性が非常に高く、

2020年03月01日
イナビルの成分と効果、副作用

イナビルの有効成分はラニナミビルオクタン酸エステルという物質です。これは粉末になっており、その粉を吸入することで効果が発揮されます。イナビルの有効成分ラニナミビルオクタン酸エステルはノイラミニダーゼインヒビターという種類の物質です。ウイルスの表面にはノイラミニダーゼという酵素が存在します。ウイルスは

2020年01月24日
リレンザの成分と効果、副作用

リレンザは気道や肺の細胞に感染したウイルスの増殖を阻止するための抗ウイルス薬です。発症を予防する目的で使用されることもあります。リレンザは飲み薬ではなく、口から薬剤を起動や肺に吸引するタイプのお薬です。服用方法ですが、専用の吸入器具を口にくわえて薬剤を一気に吸い込みます。気道や肺などのウイルスが感染

2019年12月16日
タミフルの成分と効果、副作用

タミフルについて、ご存知の方も多いでしょう。オセルタミビルを主成分としており、A型とB型のインフルに加え、新型の物にも効果があります。このオセルタミビルという成分には、ウイルスの増殖を助ける、ノイラミニダーゼという酵素を阻害する働きがあります。特に、感染したなと思ったら、早めに病院に行って処方をして

2019年11月08日
子どものインフルエンザ初期症状

子どもの場合にはインフルエンザの初期症状として寒気が挙げられます。寒気は子ども特有の初期症状で寒気がした段階では熱は出ず、24時間以内には高熱が出ます。およそ38.5度以上の高熱が出ていればインフルエンザである可能性が高いです。寒気が起こる原因としてインフルエンザのウィルスと戦うために体温を上げる必

2019年10月13日
インフルエンザ初期症状の時に人に会ってもいいか

インフルエンザウイルスは非常に強い感染力を持ち、人体の細胞に感染した後の増殖スピードが非常に速いという特徴があります。インフルエンザに感染すると、ウイルスが気道や肺などの細胞に入り込んですぐに増殖を開始します。潜伏期間には体の免疫が働かないため、増殖を開始したウイルスは体内で爆発的に増加します。ウイ

2019年09月17日
風邪の初期症状とは違うインフルエンザの症状

毎年冬になると、風邪やインフルエンザが大流行します。両者ともウイルスの感染によって引き起こされる呼吸器系の病気なので、発熱・のどの痛み・咳・くしゃみ・鼻水などの症状が出ます。一般的にインフルエンザの場合には何日も高熱が続き、筋肉痛や関節痛、結膜炎などを引き起こす場合があるので、風邪と見分けることがで

2019年08月15日